アーユルヴェーダ基礎講座はトリカトゥ、免疫を上げる薬膳スープ♪
目次:
アーユルヴェーダ基礎講座はトリカトゥ、免疫を上げる薬膳スープ♪
トリドーシャとは
今日は都城校でアーユルヴェーダ基礎講座の2回目でした!
座学ではトリドーシャ理論、プラクリティ体質診断を学習しました。
トリドーシャ理論は、アーユルヴェーダにおいてとても大切な考え方です。私たちの体の中には3つのドーシャ、ヴァータ(風のエネルギー)、ピッタ(火のエネルギー)、カパ(水のエネルギー)という3つの生命エネルギーがあり、どういうエネルギーバランスで生まれているかによって、体質、性質が決まってきます。
プラクリティ
この体質のことをプラクリティと言って、生涯プラクリティは変わりません。
プラクリティが決まる要素として、
①父親の性質
②母親の性質
③子宮にいた時の母親の栄養、精神状態、
④子宮にいた時の季節
などが大きく関わります。
自分がどの体質
体質には7つあり、
★ヴァータ・タイプ 3つのエネルギーのうち、ヴァータ (風のエネルギー)1つがとても優勢で他の2つは少ないタイプ
★ピッタ・タイプ 3つのエネルギーのうち、ピッタ (火のエネルギー)1つがとても優勢で他の2つは少ないタイプ
★カパ・タイプ 3つのエネルギーのうち、カパ (水のエネルギー)1つがとても優勢で他の2つは少ないタイプ
★ヴァータ・ピッタタイプ 3つのエネルギーのうち、ヴァータ (風のエネルギー)とピッタ (火のエネルギー)2つがとても優勢でカパ (水のエネルギー)が少ないタイプ
★ヴァータ・カパタイプ 3つのエネルギーのうち、ヴァータ (風のエネルギー)とカパ (水のエネルギー)2つがとても優勢でピッタ (火のエネルギー)が少ないタイプ
★ピッタ・カパ タイプ 3つのエネルギーのうち、カパ (水のエネルギー)とピッタ (火のエネルギー)2つがとても優勢でヴァータ (風のエネルギー)が少ないタイプ
★トリドーシャタイプ 3つのドーシャが大体同じくらいの量のタイプ
トリドーシャタイプは最もバランスが取れた体質とされますが、なかなかいない珍しいタイプです。多くは2つのドーシャが優勢で、1つが少ない、というパターンですね。
1つのドーシャだけが優勢なタイプ、ヴァータタイプ、ピッタタイプ、カパタイプはその性質も極端で、魅力的な部分も多い反面、
ヴァータタイプはヴァータ性の病気にかかりやすかったり、ピッタタイプはピッタ性の病気にかかりやすかったりします。
大切なのは
大切なのはどのプラクリティが優れているとか優れていないとかではなく、人と比較して一喜一憂するのではなく、自分が本来持っている性質を知ることで、「自分らしさ」というものを大切にしながら生きていくことだと思います。
自分の体質・性質がわかれば、自分が陥りやすい傾向例えば
「そそっかしい」←ヴァータタイプとか
「短気になりがち」←ピッタタイプとか
「怠け者で何事も進まない」←カパタイプ
などがわかるので、短所がたくさん出てる場合は食べ物や生活法で改善しよう!となるからよりよく生活できるわけです。
トリカトゥについて学びましたよ!
アーユルヴェーダの勉強はカタカナも多いので慣れないと大変に感じてしまう人もいるでしょうが、実習も取り入れながら学ぶので生徒さんたちは楽しそうでした♪
今日の実習1個目はトリカトゥ作り!
トリカトゥとは
トリカトゥとはトリ=3つの、カトゥ=辛
三辛薬です。アーユルヴェーダでは非常に大切な、刺激薬、駆風薬です。
黒胡椒、長コショウ、ショウガこの3つを同量混ぜてミルにかけて、作ります。
黒胡椒 サンスクリット名 マリチャ 
黒胡椒の効能としては、消化力増進、唾液分泌、精力増進、身体を乾燥させる、経路(スロータス)の閉塞をなくす、脂肪燃焼などが挙げられます。
また、消化器分解酵素、肝臓及び、組織を刺激し、異化(分解)します。コショウを1日茶さじ1杯ずつ6ヶ月間摂ることで、体内に蓄積した脂肪を減らすことができるんですって。鼻水を増し、その後粘液を取り去ったり、腸内の浄化にもなります。
ヴァータ・カパを減らし、ピッタを増やす
ですのでピッタ体質の人は多くとりすぎないようにしてください。
長コショウ サンスクリット名 ピッパリー
長コショウの効能は、消化力増進、唾液分泌、催吐作用、去痰作用、鎮痛作用などで、風邪、せき、喘息、気管支炎、咽頭炎、関節炎、リウマチ、消化不良、腹部膨満、各種痛みに適応です。
ピッパリーは同じコショウ科のブラックペッパーと同じく、
呼吸器系、消化器系に働きかけます。
強い熱性があるため、冷え、うっ血、アーマ(体内毒素)を取り除く、弱まった組織の機能を回復します。
生殖能力を上げる作用もあります。
アーユルヴェーダでは消化刺激薬で、アグニ(消化の炎)を高め、若返り効果があるとされます。
ショウガ サンスクリット名:シュンティ 乾燥→ ナガラ 生→アルドラカ
中国医学では乾姜(乾燥したショウガ)と生姜(生のショウガ)は別の呼び方で分けますが、アーユルヴェーダでも乾燥と生では別の呼び方があります。
ショウガはアーユルヴェーダでは「普遍的な薬」と呼ばれています。
生のショウガに多く含まれるジンゲロールは、強い殺菌力があります。風邪やウイルスが体内に侵入してきた時にこの抗菌・抗ウイルス作用が発揮されます。また、解熱作用や鎮痛作用、抗炎症作用など、感染症のさまざまな症状に効果があります。抗酸化作用もあり、活性酸素を取り除き免疫アップの効果も。
抗菌・抗ウイルスを期待するなら生のショウガですね。
乾燥させたり、加熱したりすることでジンゲロールはショウガオール、ジンゲロンに変化します。ショウガオールには、鎮痛作用、血行促進作用があります。「温め」を期待するなら乾燥ショウガ、または加熱してショウガを摂取しましょう。
温まり、体温が上がると免疫はアップします。
生でも乾燥でも免疫力アップにはショウガ!ですね。
注意)胃粘膜刺激があるので多量に摂取しない。妊娠中は特に多量に摂らない。
左から長コショウ、ショウガ、黒胡椒
ミルにかけて…
さて、このトリカトゥを使って薬膳スープ作りです♪
免疫を上げる薬膳スープ
免疫を上げる薬膳スープレシピ
材料:(3人分)
かぼちゃ250g
スライスアーモンド 少々
玉ねぎ 小1個
クミンシード ひとつまみ
オリーブオイル(炒め用)
片栗粉 小さじ1
ギー 小さじ1(風味用)
水 3カップ
岩塩 少々
トリカトゥ 少々
- スライスアーモンドは乾煎りする
- かぼちゃはワタ、種を取り、小さく切る
- 玉ねぎはみじん切りにする。
- なべにオリーブオイルを温め、クミンシードを入れて香りを出し、玉ねぎを投入。玉ねぎが透明になるまで炒める。
- 片栗粉小さじ1を加え、よく炒め合わせたら、かぼちゃを加えて軽く混ぜる。
- 分量の水を加え、かぼちゃが柔らかくなるまで煮る。
- ミキサーをかけて滑らかにし、塩、トリカトゥ、ギーで味を整える。
- アーモンドをトッピングする
ミキサーはスタンドミキサーがあると重宝します!
かぼちゃでも免疫アップ!
かぼちゃはα-カロテンとβ-カロテンを含んでおり、免疫力を高め、活性酸素を除去します。冬至にかぼちゃを食べるのも感染症が流行る時期、かからないように、という昔からの知恵ですね。
それにトリカトゥを入れることであっため効果は抜群です!
10時から13時というちょうどお腹が空く時間のクラスなので、生徒さんたち喜んでくださいました!
出来上がり
美味しかったね!お家でも作ってみてくださいねー
アーユルヴェーダ基礎講座の概要は以下の通り。全6回 90,000(外税)
(実習内容は回・季節により異なります)
1 | 歴史・概要 | アーユルヴェーダの歴史・背景 | ギー作り | 白湯 |
2 | トリドーシャ・体質論 | 自分の体質を知る | トリカトゥ | 薬膳スープ |
3 | 体質と食事 | 体質別の食事法 | キチュリ | ナスヤ |
4 | 日常・季節の過ごし方 | 起床・運動・季節の健康法 | スパイスティーチャイ | 舌掃除・ガルシャナ |
5 | 女性とアーユルヴェーダ | 冷えとその改善法 | ほうれん草と豆乳チーズのカレー | ガンドゥーシャ |
便秘と改善法 | ||||
生理に関する問題と改善法 | ||||
6 | アーユルヴェーダの薬草学 | 病気への対処法 | 生姜のはちみつ漬け | セルフアビヤンガ |
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